|
|
§68 学習のしかた<中3編>VOL.1
<中3学習は3つですよ>
中3学習の総合的な進め方とその心構え、及び2,3局所的な学習のつめ、について今回述べてみたい。
お話をする対象はもちろん中3生とそのご父兄の方なんだけど、受験勉強に臨む生徒の中でも、塾に通わず、独りで勉強を頑張ってる生徒に向けたアドバイスとして、書いてみたいと思います。それも公立校高を第一に考えてる生徒です。その他の生徒も、一応参考に。
はて、受験まであと何日あるんでしょうか? たぶん、頭の中はぼんやり1年後と推っているでしょう。でも実際は、よく考えてみると1年はない。内申書なるものがありますね。いつ出来上がるか、ご存知ですか? 全国都道府県によって、そのつけ方、判断のしかた(学年)、比重のかけ方(入試点と)が異なります。詳しくは、下のURLをクリックして、各県の選抜方法のページでみて下さい。
URL: http://www.sing.co.jp/nyushi.htm
<各県の選抜方法をクリック>
私の県では、11月の下旬に第一回の内申提示があります。これは何を意味するかといいますと、行きたい公立高校ではなく、行ける公立高校がどこかという、極めて具体的な指針でしょう。それは一概に今までの定期テストと実力テストの点数、成績とは完全に一致するものではなく、首を捻ることも多いのですが、10段階評価で9科目(または5段階評価)、明示されることになるのはご存知の通りです。
この段階は最終評価ではありませんが、少なくとも90%は決まったようなものですね。主要5科目については10段階で8がついたなら、最終で9や7になることはあっても、10になることはまずあり得ない(但し、実技4科目は違います)。他の4科目も同様です。
実際に公立高校云々は2月の私立高校の合否と公立高校倍率にもよるわけで、11月に決まるのではないのですが、またその内容の中心は私立をどこにするかが面談の中心になるかと思われますが、でも忘れてはいけないのが、志望校が公立校第一なら、既に書きましたように、内申のほぼ9割がこの時期に決定という事実です。
公立受験の場合、内申の重要性はいまさら言う必要もないでしょう。つまり、11月の下旬(or12月の下旬)まで何日あるのでしょうか? 8ヶ月or9ヶ月ですね。学校の授業を大切に、定期テストをまずしっかり頑張りましょう。また、提出物云々には注意して、しっかり期限を守ることは当たり前です。しかし案外これが出来ていない生徒が多い。特に実技4教科に関しては、提出期限に遅れるのは(理由があろうがなかろうが)大きく内申に響くと思って間違いありません。
さて、中3のスケジュールですが、時間はありますが、1年先ではないということを、しっかり心に留めておきたい。その中3は何をするかといえば、大きく三つありますね。一つは中3課程の学習です。二つ目は中1と中2の復習です。そしてもう一つは受験対策です。この三つをすることになります。今までの学年とは、はっきり違うのです。更に上で書いたように、時間も今までよりは少ない。
焦ってください、多少は。2学期になり、それも10月になり、焦リ出す生徒もいますね。具体的に理科が弱い、さっぱりできないとか、地理をすっかり忘れてしまって実力テストで散散な点を取ってしまったので、一体どうしたらいいか?なんて、質問を受けても対処の仕様がないよ。確かにその時期なりのやり方はあるんだけど、根本的な勉強方法はまず無理で、到底出来ないでしょう。
ほんとそんなのは、つまり自分の何が出来て出来ないのか、弱点は何か、もっと正確にいうと、わかってるようで本当にはわかっていない自分の実力が、中3の最初の実力テストを受ければわかることです。私の経験則で申せば、成績のよい生徒でも3分の2以上は理科、社会の基本ですら大いに忘れています。つまり実力なんて、それほど思うほどありゃあしない。ごくごく少数です、ちゃんとした実力なるものが備わってる生徒は。
70何点? 定期テストではまあ普通の成績だった?
そんなの易しいレベル内容の実力テストでも、50点以下でしょう。受ける前からわかっていますよね、残念ながら。ですから、焦ってください、と書いたんです。塾生なんか観ていると、ほんとのんびりしていますよ。確かに最初の実力テストの結果をみると、がっくりしてるようだけど、それじゃあそのあと、どうするんだ?!というものがない。10人中9人はない!! まったく呆れます。
自分のことだから、自分でも、なんとか考えろよ、人任せにしないでさあ、とつくづく思う。またそれ以上に、復習しなくちゃあと思えば行動に移せよ、とも思うわけですが、不思議なくらいその行動がない。まるで誰かが面倒をみてくれるのを待ってるみたい。その誰かとは、一体、誰? えっ? ひよっとして、わたし?・・・
そりゃあ、これが職業ですからやりますが、仕事にも前向きなのと後ろ向きなのがありますね。前向きというのはこの場合、中3学習を進めることと入試対策ですね。後ろ向きと思わざるを得ないのが、復習です。中1と中2の2年間の復習。この復習に措いて、途轍もない労力と忍耐が強いられます。一言でいえば、そんなの習ったことがない、という顔をしてるんですね、生徒の9割は。
易しい基本的な、知っていて当たり前のことですら。
英語と数学は私が作った問題集で相当鍛えていますから、理科、社会ほどではありませんが、それでも抜けています。習ったことの8割覚えていてくれりゃあ、学力偏差値で65は最低いきますがね。生徒の物覚えの悪さには慨嘆を通り越して、吐く言葉も見つかりません。
さて、現実認識という意味で、公立中学3年生の大凡の現状を述べてきましたが(たぶんに愚痴が混じりましたが)、ここから前向きな「総合的な進め方」を書いてみます。
もう一度繰り返しますが、中3の勉強は、三つです。一つは中3課程の学習です。二つ目は中1と中2の復習です。そしてもう一つは受験対策です。
中3学習は、学校の授業を重視ですが、3学期までかかるのが普通ですね。年をあけて2月まで。つまり、それでは私立受験には間に合わないし、そもそも入試対策が出来ません。ですから、“遅くとも年内一杯までには、自分で中3課程の学習は済ませなければなりません。” 特に数学、理科、社会(英語はほぼ大事な単元は済んでいると思いますので)に関しては、まだやり残している部分が少しある中学が多いので、またそれは受験に必要ですから、気をつけて下さい。
では次に、中3学習を済ませてから、高校入試対策に取り掛かればいいのか、という問題に突き当たりますね。一般に、冬休み、1月、そして私立高入試日まで、私立の対策、それが済めば公立対策1ヶ月。確かにこの時期は、対策にあてる期間ですが、それは頭の中のイメージというか机上の計算で、基本の力も応用能力の琢磨もしていないのでは、実りが薄いというのも事実です。勝負の大半は、それまでにほぼ決まっているのです。
この期間は、如何に合格圏の学力を更に昂めるか、テクニックや傾向を掴みその弱い部分を補強するかにポイントを置くべきときです。では、いつ中1と中2の復習はいつやるんだ、また実力養成に励むんだ、という課題に想到しますね。そのあたりを、次回述べたいと考えております。
|
 |
|