■ 問題集作成の動機と意図 
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                    ■ 何故このような問題集を作ったのか?!

   理由1−良い問題集って,世間になかなかないんだよね・・・・。

   最初は市販の問題集と塾専用の問題集を適宜混ぜながら使っていたけれど、どうも生徒の現状に合わない
  のが気になりだした。基礎と標準、発展と塾専用の問題集は細かく分かれているいるけれど、基礎だけでは物
  足りなくまあ標準になるわけだけど、これが一長一短、具体的あげればきりがないので省きますが、基本と応
  用の掛け橋がないとでもいいますか、作りての、上からの視点と御仕着せ的な安易な問題作りの羅列を感じ
  てしまって、教えることの現実を知らない者が作っているような気がします。

   発展の問題集? 国公立と私立ハイレベル向け(偏差値70以上)の問題を解ける生徒なんて、小さな塾に
  いるわけないんじゃないの。そんな生徒ははなから難関私立中学に合格しているでしょう。公立中学にも素晴
  らしい能力を持った生徒もいますがほんの一握り(3%未満)です。よって、この種の問題集は利用できないし、
  活用する気にもなりません。         
   理由2−ああ・・生徒の記憶力の低さには負ける!
 
   実はこの理由のほうが深刻なのですが、90%以上の生徒は習ったことをいとも簡単に忘れる。忘れてもらったら
  困るからきっちり宿題を出す。今度は自分の力で家でおさらいの反復復習。しかし、人間の頭はすぐ忘れるように
  できてるものだから、あくる日には半分抜けている、一週間後には90パーセント近く残っておりません(これはみな
  様ご周知のとおり)。生徒にはこのことを徹底して言い、忠告し、指導する。すなわち、1,2日の間に宿題を片づ
  けるように、と。

   しかし、これは理論。現実は違う。三分の一くらいの生徒は、一週間後の、もうすっかり忘れた頃に宿題をしま
  すね。なぜ、わかるかって? 生徒の宿題の内容とその書いた字を見れば、まともなプロであればわかりますよ。
  ですから、この悪しき習慣を、繰りかえし指導して改めさす。

   各単元の終わりには確認テスト、あるいは暗記テストを行い、重要なところの暗記、知識の確認をし、定期テス
  トの前にはまた復習をおこなう。 ところで、生徒にとっては学校でも同じことを習うわけですから、いったいひとつ
  のことを何度勉強しているのか?

   もう、じゅうぶんでしょう。学んだことを身につけてくれればうれしい。覚えていててくれれば徐々にではあるが実
  力もつく。 ポイントも注意する個所も、暗記のしかたも教えた。生徒は、すっかりわかった、という顔をしている。

   3ヵ月後(実際一ヵ月後でも)。なにげなく、習った(こちらとしては必死に、のどを嗄らして教えた)ことを質問し
  てみる。しかし、生徒の答えは返ってこない。 ????  ま、まさか・・・。A君、言ってみろ。−A 「・・・・」 
  B君、言ってみろ。−B「・・・」 それじゃCさん、言ってみろ。C「・・・」 D、言ってみろ。−D「○と□、・・」 もう一
  つあるだろう?! 「・・・」 他のもうひとつは、だれか?・・・ 全員「・・・」 失望と落胆と憤り。 「もう一つは△
  だろうが!」
   全員、ああそうか、という顔をしている。 (ちなみに、この質問のレベルはごく基本です。)これが現実です。  
  あなたの塾の生徒のレベルが低いんじゃないの?・・というご感想。ごもっともです。たとえばこんな感じです。
  偏差値的にいって、A−54、B−48、C-56、D−62。下は40前後から上は68ぐらいまでいますが、まあ現実の
  生徒の平均的イメージです。(注:ここで表記している偏差値68は、ネット上で最近高校偏差値ランキングでよ
  く載っている数値に直せば、70から71に当たります。)

   問題はこれからなんです。さらに数ヵ月後、上と同じ質問をしたと仮定しましょう(実際はこれの連続なんです
  が、忘れたら教え、忘れたらまた教え)。 よくて半分の生徒が、悪くて三分の一の生徒が覚えているだけです。
  あとはどうした? あとは・・・。これが生徒の現実です。

   中3生にいたれば、中2の歴史は1年前の出来事、中1の地理に至っては(遥か?)2年前の出来事なんです。
  推して測るべしかな・・・。 まるでほったらかしで耕してない田んぼのように草は茫々、荒れ放題です。よくでき
  る生徒で中1のとき、地理で85点以上、中2の歴史では90点前後の成績をとってたのが、中3で塾でその範囲
  の基本テストをしてみると58点、うーむ・・・、ほかの生徒は? もう聞かないでください。 23点、34点・・・41点
  のことは。そんなの習った?って涼しい顔をされると、ドットと疲れを感じますね。

   この生徒の実力の低さ、記憶力の低さに、いったいどうして立ち向かえばいいのか?・・・。茫然自失、しばし
  佇み、悩む。試行錯誤。如何にして、実力をあげるべきか? テレビのコマーシャルで、30点上げるのも夢じゃ
  ない、とやってますが、定期テストで10点、20点、30点と徐々に上げていくのはそんなの比較的簡単じゃない
  ですか。問題は、そのあとなんですがね。なぜなら、高校入試は実力なんですから。教えることは簡単、教え
  たことを生徒の身に付けさせることは難しい。
  如何にして生徒の忘却と戦い、ほんとうの実力を身につけさせるこができるのだろうか?

   学習の環境因子をいま、生徒の能力+先生の指導力+学習教材と乱暴に規定しますと、あえて生徒の能
  力は問いますまい、先生の指導努力も充分としますと、残るは、学習教材です。生徒のこの現実をしっかり見
  据えた、実力養成問題集・・・。
    
   理由3−問題の空気がまるで違うじゃないの。

   ふだんやってる問題や定期テストの問題と入試問題(特に公立高校!)の質、問題構成バランスがまるっきり
  違うじゃないの。それを喩えて言うなら、学校の25メートルプールで訓練して500メートル泳げるようになった生徒
  に、海で同じ距離を泳げというようなもの。えっ、海のほうが浮きやすいって? そんな話をしているのではなくて、
  波の質、高さが全然違うってこと。おまけに(?)最近の入試の傾向で、生徒の思考力と表現力をみる比重が
  まるで生徒の本離れ、読解力の不足と反比例するかのように増えてきている。この不条理、なんとかしてよ。
     
   だったら初めから、プールなんかのおとなしいところで泳ぐのではなくて、海で泳ぐ訓練をすればいいじゃないの。

   基本を大切にしながら、あくまで入試を睨んだ問題集作り・・・、そして問題の空気ががらっと変わるのをふだん
  の学習のなかで、つねにすこしずつ体得できるようになれば・・・、と。 


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