問題作成におけるコダワリとポリシー
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       ■ どういう問題集が本当に、生徒の身になり肉になるのかを考えて・・・

 コダワリ1ー 生徒の目線で問題を作る!

 この問題集を一枚一枚作っている最中に絶えず念頭にあり、目の前50センチの距離にあるのは、生徒の現実であり、問題をこなす風景です。どこでミスをするか、なにを忘れてしまったか、どのレベルで問題を難しく感じ、とまどい、思考を止め、解らないと言うかなどさまざまな問題を、長年の経験とノウハウから思い描きながらつくりました。

 よって、ミスをする個所は何度も問題のなかに入れ注意を促すよう仕向け、もうそろそろ忘れそうな問題は新しい単元のなかに採り入れ、記憶の確認をさせ、また基本の訓練で演習がたっぷり必要な部分はとことんスペースをとり、理屈や定義の説明であまり重要でない個所はあっさり省き(そんなことしていいの?って  ええ、いいんです。生徒はもっと重要なこと、覚えていなければ困ることを簡単に忘れてしまうから。公式ですらぬけてしまうんですから、何度も)、画一的になるのを防ぎました。難問は避け、ただし入試にとって必要な応用問題、応用知識はどんどん関連個所でとりいれました。それがたとえ平均的な生徒の理解に余るものであっても(しかし、反復しますから、やがては覚えてくれるだろうと微かに信じて)。

 生徒の目線で問題を作る、また問題を見るということは、なにも平均的な生徒の能力に合わせた問題作りという意味ではありません。市販の問題集、及び塾専用の問題集にしばしば書かれているように、子供たちの真の学力向上をテーマに、最も効果的に、効率的に、とか、理解定着させ、発展させ、必ず学力アップさせます、とか、科学的な分析と研究開発のもとに作成した、とか、そういった上からみた、絵空事の発想(?)はさておき、あくまで生徒の学習と理解、暗記の現実を直視し、それを基盤にした新しい(?)問題集作りであり、決して生徒のレベルに迎合、妥協するもではありません。 基本から応用までこれ一冊でOK! と少なからず自負するもでありますが、生徒のレベルを偏差値40の子は50に、50の子は60に、60の子は68に伸ばすことをとことん追求して作ったものです。



 コダワリ2ー反復・繰り返しを如何に問題の中に採り入れるか!  

 勉強の基本は昔も今も変わりありません。特に中学生までは。学校であるいは塾で習った事の復習です。新しく学んだことのなかで、大切な事をもう一度自分の頭で整理、記憶する。特に間違ったところ、できなかったところは再度考え、正しく覚えればよい。先生から何度も言われ、耳にした言葉です。誰でも知っている。

 しかしですね、24年教えてきたなかで、このなんでもない学習の基本を実践した(or実践している)生徒は、私の肌で感じるかぎり、ほんの数名に過ぎません。不思議な現象ですね。言葉にもなりません。宿題をする事が復習であると思ってるみたいです。どんなに説明してもダメです。これは私の知るかぎり、98パーセントの真実です。正しい復習をしない生徒のこの現実に、いったいどう対処すべきか?
     
 もう繰り返し、問題集のなかで、やるしかありません。そういうふうに、問題構成を作り上げるわけです。意外なことにこの発想で作られた問題集はありません。ですから、自ら創作せざるを得ないわけです。



 コダワリ3ー
常に高校入試を意識した問題作り!

 基本は学校の教科書にあるのは言うまでもありません。ただ、通常の定期テストの問題と入試の問題については、特に数学・英語の場合、その中身、質など空気感は、まったく変わります。公立高校と私立高校に間でも違います。

 (ところで話は少しずれますが、公立高校と私立高校の入試問題では、どちらが好きですか? わたしは個人的に私立ですね。ーーなぜなら、問題が素直というか、出題意図とコンセプトがある程度決まっているからです。レベル的な難しさはあるにしても、ある程度問題の形式は決まっているので、それに対応した勉強をすればよい。できなければ自分の知識と努力が足りないだけ。出題者の顔が見えないのもいい。それに対して公立の場合、問題内容は変わるし、思考力、表現力が昔に比べて低下している生徒に対し、逆に、思考力、表現力を要求する問題を皮肉にも反比例するかのように増加している。上からの思惑と好き勝手な問題作りに、出題者の顔がチラチラ見えて、どうも好きになれないのは、わたしだけでしょうか?・・・最近、特に感じます。)

 話を戻します。問題作成にあたり基本の徹底、基礎の繰り返しを根本にしたことは言うまでもありませんが、それだけでは入試に対応できない。学校の基礎学習を終え、それでは私立対策、公立対策の問題集をやりましょう。で、簡単に入試への実力がつくわけがない! すこしは問題に慣れるでしょうが、慣れる事と実力をつけることとは違います。   ではどうすれば、入試問題への対応力、解法力がつくのでしょうか? これは教えたこのある人ならおわかりでしょうが、ほんとに難しい課題です。口でいうのは簡単ですが・・・

 結論ーーふだんの勉強と問題のなかで、取り組むことです。ここまでが基礎、ここからが応用、ここから入試と一般の問題集は別けていますが、その垣根を取っ払うこと。もちろん段階、知識のレベルを診ながらですが、いまの力では入試の問題の何ができるか、いま習っていることが入試ではどう出されるか、またどう発展しているかなどを絶えず生徒に意識させ、考えさせ、慣れさせることです。首尾一貫、中一より中二、中三と、いま習ってる単元と入試問題を絶えずリンクさせ、また実際に採り入れ、生徒に解かしてみる。やさしいものも難しいものもどんどん問題作成のなかに組み込み、質の違い、空気の違いに慣れさせ、自信をもたせる。また反対に、標準レベルの問題、学校のテストで95点とって自分はできると慢心している生徒に刺激を与え、次なる思考の訓練を課す。

 以上のような視点で英語・数学の問題集を編集しました。
    

 コダワリ4ーB4Pt. 書き込みにこだわる! 
 
 B4プリントにこだわりたい。A4では問題数、表現上の制約が多いから。

 たとえば、数学の図形。市販の、塾の問題集を見てもらえばわかることだけど、実際にそのなかで解こうとすると線を引いたり、数字を入れたり、さらに図を書いたりするわけだけども、印刷の図が小さくて見にくかったり、考えにくかったりするものです。これは作り手のお仕着せであり、使用する側の生徒のことをあまり考えているとはいえない。現実にそのスペースのなかで解いたことがあるのか?と問いたいものだ。また逆に、こんなに余白は要らないよ、というのにもよく出くわす。このあまった余白を必要なところに持っていきたい、と思うことも多い。要するに、画一的でマニュアル化されているため、現実を見ない頭のなかだけで考えた作り方だ。 まった不親切ですね。

 これは、平常のワーク形式の問題集でも、入試問題集でも実に多い。「書き込み」とわざわざ謳った問題集でも同じで、余計ひどい。 それなら、へたな余白のない、問題ばかりであとはノートにご自由にして下さい、といった問題集の方がはるかにましであるともいえる。

 この目に見えない不親切をいっさい排除しました。ひとつひとつ問題を作る上で、書き込みのスペースを考えながら作りました。計算一つでも何行式がいるかを、入試の図形問題では問い1ではこれくらい、問い2では計算スペースがいるからこれくらい、問い3では小問に分かれているからこれくらい必要だと、できうる限り配慮しながら作成しました。英語の場合も然りです。

 その結果、多少見栄えの悪いページもありますが、あくまで内容が大切であり、ほんとうに使う側の立場を最優先した問題作りを心がけました。

 よって、B4判の分冊形式の問題集ですが、また最後になりましたが私こと、トッポ先生の悪筆をお許しいただいて、ご利用いただければとてもうれしく思います。

 すべてALL手書き、解答の方も同様。そのぶん、温もりというか、親しみというか、身近に感じていただければ、なお有難く思う次第であります。
                  


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