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§67 中1英語の最初が・・・
<基本の基本、の基本>
英単語が正確に書けない生徒がいる。それ以前に「正確」の漢字すら、満足に書けない中学生もかなりいる。中1の入塾テストで、この「正確」という漢字がテストの中に含まれているのだけど、その出来る割合は30%以下というのが今の生徒のレベル。
この前書店で、「基本でつまずかない中1英語」なる題名(?)の問題集を見かけ、その題名に惹かれ、手にしてぱらぱらみたのだけど、まあその内容の良し悪しは別にして、基本とはなんぞや、生徒がつまずく原因のところをかなりのページ数を割いて構成されているのかと、拝見したのであるが、題名から感じれる斬新な発想の作り方をこれといって発見できなかった。
簡単に言いまして、基本の躓きの原因は、基本を吸収する力そのものが弱い場合と、基本の演習そのものの絶対的な不足が挙げられることは、言を待たない。前者の基本を吸収する力とは、いうまでもなく「国語」の力であり、その凋落ぶりには目に蔽うものがあり、ここ20年急速に進んだ。
この国語の力が弱い、乃至根本的に足りない生徒が英語学習に取り組んで、その弊害たるや、教えるほうの立場から言えば、これはもう言語に絶する状況でありまして、その一端を書くに、生徒のおかした間違いを直すのに、即ち生徒に誤りの原因を指摘しわからすのに、これは当然日本語を用いるわけですが、その日本語の説明そのものがよくわかっていないぞ、という、ひどい惨状を呈することが度々あるのです。
まあしかし今回は、それにはあえて目を瞑り、後者の、基本の演習そのものの絶対的な不足について、少し述べてみたいと思います。
途中入塾者で英語が出来ない生徒の症状はさまざまであるが、その90%以上は、英語学習の基本である文法理解以前に、基盤である単語そのものを覚えている量が非常に少ないし、また正確に書けない。これではたとえ新しい文法とその勉強のしかたがわかったとしても、今までの基本となる文法は、依然と本人の中ではぼこぼこ穴があいている状況だし、それに単語そのものが正確に書けないことも重なり、テストではなかなかいい点は取れない。
いい点とはあやふやな言い方で、92点の生徒が75点取れば、それはどうしようもない悪い点であろうし、48点の生徒が65点取れば、それはいい点になることだろう。とにかくその生徒の現状の学力にあわせ、進歩が窺える点数を目指すわけだけど、これが即効性のある薬なんて世の中にあるものではなく、その生徒の持てる力と性格、努力、そしてこちらの指導力と、さまざまな要因が絡み合って、また当然、学年にもよるわけで、中3生なら、中2までの2年間の膨
大な膿みとロスが、中2生なら、基本となる中1の学習のまずさと演習量の致命的な不足があるわけで、効果が出てくるのにまず3ヶ月は最低かかる。(けれど、半年はかかるのはいいとしても、1年も通塾して、効果がさっぱり現れないのは考えものですね。)
さて、話は中1に限定して、基本の基本、そのまた基本である単語を覚えることについてですが、b
とd の書きミスをするのは1学期によくあるケースとして、英語を1年近くやってきて、tall(背が高い)
をtoll と、table をteibl と書く、またwrite
のスペルが書けない生徒(もちろん新入り生)を前
にすると、一体、彼ら彼女らは、学校で何を学んでいるのだろうか?! そして学んでできたのだろうかと、深い疑念とやりきれない気持ちになりますね。
もちろんその原因は本人に帰するところが大いにあるのだけど、ゆっくりゆっくり時間をかけ、あまりにも遅いその進度を観るにつけ、基本の徹底を図っているのかと思いきや、英単語が書けないばかりか、文を読ますと、しどろもどろ、単語を刻み刻み読むものだから、聞いていて全体の意味はさっぱりつながらず、授業中の音読の訓練指導もいい加減だな、とも感じてしまう。
つまり、英語の基本的な勉強がなっていない。なっていない!と気付くのは、生徒も親も恐らく2学期の後半からだろうけど、「鉄は熱いうちに打て」は1学期のことで、この最初の期間が最も大事なんですね。なぜなら、その学習のしかた如何で、英語を得手にするか不得手にするか、というより、少なくとも不得手な科目にする道を極力避けられる筈なんですが。
頭を使って勉強するよりは、手を使って覚える、ということ。そりゃあ、覚えるのは、また考えるのは頭なんだけど、それ以上に、「手」で覚える、「手」を使いながら考える、つまりは「手が頭になる」という訓練。そして、口。声を出し、耳から入れる。これだけなんですけど、どうもこれが、基本の基本、の基本で、うわっ滑りしていて、しっかり出来ていないんだなと考えます。
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