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§91 中1英語の学習の進め方 VOL.2 new
<土台の土台である3・単・現>

 今回、VOL.1の続きとして、学校の教科書とE-juku1st.Com の英語問題集の内容の違い、学習の進め方など、もう少し中1英語について述べてみます。

 おそらくこの時期(2学期の半ば)、中1英語の学習がすんなりいっている生徒は、公立中学の場合、半分にも満たないだろう。その半分も、塾や家庭教師などの勉強のフォローでなんとか表面的には様になってるように見えるけれど、その内実は不安定要素があちこち漂っているといいますか、自分の頭と足でしっかり歩いている生徒はぐんと少ないのが実情かと思っています。その割合はといえば、もう既に全体の1割すこし・・・。

 英語の勉強も2学期が終わるころには、土台の土台になる部分は、ほぼ形作られるわけです。ご存知の方も多いでしょうが、現在形を構成する基礎文法です。be 動詞、一般動詞、疑問詞のある疑問文が中心です。教科書により順番は違いますが、そのなかで令文文、助動詞canが含まれる。現在進行形、過去形などは、3学期の学習になるでしょうか。

 さて何が問題といって、この土台の土台である「be 動詞、一般動詞、疑問詞のある疑問文」の3つの文法が、どうも脆弱にすぎるのです。きわめて危なっかしい。生徒の所有するその文法は、系統立てることができず、あちこちで知識が分断されています。また、ごくごく基本的な知識さえも次の単元に入ると蓄積することを知らぬが如く、平気で忘却してしまう。

 つまり、土台の土台がどうにも築けていない。中学の英語なんて、高校の英語を学べばわかるとおり、そもそもすべてが土台でしょう。応用なんて、からっきしありませんよ。中2の英語のどこが難しい? 中3の関係代名詞のどこがいったい、ややこしいい? 難しければ、時間をかければいいのであって、ややこしければ、ややこしくなくなるまで考え、覚えきればいいのです。ほんとに難しくややこしくなるのは、高校英語からでしょう。

 中学英語を譬えるなら、学校の25メートルプールで泳いでいるのと同じであって、中1で100m泳がねばならないとしたら、中2で300m、中3なら800mぐらいなもんです。じゃあ高校では何メートル泳がねばならないんだ、といえば、距離そのものよりは、泳ぐ場所が違うんですね。そう、海で泳ぐんですよ。その目的地がどこかは、今いうと気が遠くなるんで避けるとして、また個人によって違うでしょうから言及しませんが、プールなら、ちょっと休みたいと思えば立てばいいだけで、しかし海なら、立てませんからぶくぶく沈んじゃう。諦めればそこで終わりです。波風は立つでしょうし、大波も時に来ます。

 ちょっと厳しめの比喩になりましたが、塩っ辛い海水を何度も飲んではげえげえ吐き、大波に揉まれて沈みそうになった経験を幾度か味わった筆者からすれば、あるいは、語学に対してたいした能力もセンスもない、ただただ自分で、自分の力のみで泳いできた者の一人からすれば、波風のないプールなんて、もっと自分で泳げよ、泳ぎ方を繰り返し教えているんだからそれを守って練習しろよ、そんなところで手抜きをしないで立っているなよ、これくらいで疲れた顔をしたり諦めた表情をすんなよ、等など、思ってしまうことがありますね。

 でもしかし、生徒の立場からいえば、実際の泳ぎはさておいて、英語の泳ぎのなかでは25mも大変なわけです。この時点では、50mぐらい来たんでしょうか。その中身は何度も書いているように、「be 動詞、一般動詞、疑問詞のある疑問文」の大きく3つです。これを泳ぎに譬えますと、仮にbe 動詞が平泳ぎとすると、一般動詞はクロール、疑問詞のある疑問文は背泳みたいなもんです。
 
 わたしならふつうに考えるに、平泳ぎを教えるとすると、とことんその泳法が完成するまで平泳ぎを教えますがね。be 動詞とはこうなんだぞ、こんなにさまざまな文法があって、意味があり、使い方がある、と。そして、それに相応した練習と時間をかける。かけなかれば生徒は理解も暗記もほんとうにはできない。

 次に、一般動詞の文法、クロールの泳ぎ方に入ります。これはこれでまた生徒にとっては大変なことです。息継ぎから手足の使い方、動かし方、バランスなどあれやこれやあるわけで、平泳ぎとはまったく違う泳法なわけですから、一から手取り足取りの指導となります。とにかく一つのことを徹底して教えていかないと、それも繰り返し反復しなければ、容易に身にはつきません。

 その過程で、どういうことが起こるかといいますと、これまた比喩で申しますが、ある生徒はあれほど訓練した平泳ぎを忘れかけていることもあるわけです。また、クロールで泳いでいるはずなのに足は平泳ぎの形になっていたり、息継ぎがゴッチャに混じったりと、はたまた、おいおい、お前のその泳ぎは、ひょっとして犬掻きではないのか、そんなの教えたことないぞという、わけのわからない現象も頻繁に出てくるのが、現実の生徒の姿であります。

 実際、もっと細かな間違いを、ありとあらゆるパターンでするのが生徒です。または同じパターンのミスを延々と性懲りもなくしてしまったり、たとえば5問中4問がなんと正解なのに、わざわざ残りの1問の間違いを選び出して答えにするのも、首をひねりたくなりますがまたいるわけです。ほんと理屈通りには、理論通りには事は容易に運ばない。何度間違えば気が済むのか、何回繰り返せば覚えるのか、どれだけ演習量を積めば単純なことが頭に入るのか、まあ、それとの格闘です。以上の学習風景は、平均かそれより少し上の生徒、ボリュームゾーンのことを述べているつもりです。

 こういった症状が、「be 動詞」と「一般動詞」の授業で起こっているということです。「疑問詞のある疑問文」は、英問英答の基本ルールを学ぶ単元です。しかし教科書では独立した単元というより、「be 動詞」のなかで少しやり、「一般動詞」のなかで更に拡げて学習する、という形になります。

 しかし、このような教科書構成と配分ではぜんぜん足りないといいますか、生徒の頭にはきっちりまとまって入っていそうで入っていないのです。「入っていそうで」という捉え方は、入っていてくれ、という願望のようなものですが、現実を冷静に観ると、いや見せられると、その多くの場合、まだ生徒の頭に深く定着してはいないことに気づきます。そこで、英問英答を中心とした「疑問詞のある疑問文」をひとつのかたまりとして、徹頭徹尾訓練する必要があるのです。

 まあ以上が、土台の土台部分を構成する、中1英語の、プール50メートルに相当する距離の内容であります。ところが問題点は、この英語だけに留まらないところにあるのですから、厄介なのです。この裏に隠れている部分、土台の土台のさらに土台である国語力です。その低さに大きく妨げられる。英語を説明する日本語とその文法に、中1では実際時間を費やされるのですね。英語をなんとか正しいレールに乗せるために、基礎的な国語の知識までくり返し説明をしなければなりません。ふつう、学校でも塾でもここを見落として授業を進めるから、大量の生徒が1年も経たないうちに英語の消化不良を起こすんだと認識しています。

 この3つの単元を通して、「3・単・現の土台」がしっかり固まった生徒なら、そのあと(あるいは途中)の助動詞can 、現在進行形、過去形などが、すんなり学習できています。逆に、いまもう既に英語がわからなくなりつつある生徒、中2生、中3生でも勉強しているのに、英語のテストの点数が伸びない、また実力になると弱い生徒は、その要因または遠因のひとつに、この最初の50mがしっかり泳げなかった、泳ぎ方を不十分にしか身につけなかった、といえるでしょう。

 平泳ぎで15mぐらい進んだと思うと、はい、今度はクロールだといわれ、しばらく稽古してたら、また平泳ぎに戻るぞ、はい訓練だ、そして背泳も途中にすこし入ったり、まだじゅうぶん平泳ぎがわかっていないのになあ、と思っているのも束の間、またまた平泳ぎに戻り、さっきまで練習していたクロールと混乱し、手足がもうばらばらの動き・・・、なんてことはできる限り避けたい!

 E-juku1st.Com の英語(通年用)問題集は、教科書準拠タイプの問題集ではありません。中1の英語で学び、習得すべき知識を、生徒が混乱することなく学習が進められ、わかりやすく、豊富な演習のもとコツコツ身につけていく問題集です。理解と整理、そして暗記が、なにより大事です。これらが絡み合った問題集をとおして、確かな実力を中1から磨いていってほしいと思っております。