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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§54 テストが戻ってきたら、どうする?! 
<72点を80点に上げるためには>

 定期テストで72点を80点に上げる為にはどうすればよいか。なーんだ、たった8点かと思う者はいつまで経ってもその差は埋まらないだろうし、えーっ、8点も上がるのか?と思う人は、これからの内容を参考にしていただければ、と思います。

 テストが戻ってきてら、皆さんはどうするのでしょうか? まず、点数を見ますよね。それから? ざーっと目を走らせて、正解のところ、間違ったところを眺めますね。それから?・・・

 それでお終いです。少なくとも四分の三以上の生徒はこういった状況ではないであろうか。学力テストを返した後の生徒の姿、顔を視ていますと、つくづくそう思います。

 ただ眺めているだけのような気がします。そこには次に繋がるものを感じません。学校で受け取ったテスト用紙を家に帰り、もう一度じっくり見直しているのだろうか? どこを間違えたのか、どこが出来なかったのか、どこをうっかりミスをしてしまったのか、等を静かに反省し、次にどういう間違いをしないでおこうと頭に焼き付ける時間を、果たしてどれだけの生徒が持っているの
だろうか?

 よく聞きますね、弁明の言葉を。わかっていたのに、ついうっかりミスをしてしまった、とか、後から考えると出来た、とか、ミスをしなければもっといい点が取れたんだけど、等など。確かにその通りかも知れないが、この言葉を使えるのは二度までではなかろうか。三度も同じことを言えば、或いは思っていれば、それはまったく自分の力がわかっていないわけで、反省も改善もして
ないのは明らか。

 テストでミスをするということは、普段でも数々ミスをしているわけで、日常の学習の中でミスをした場合に、その原因を突き止め、自らを戒め、今度は同じところでミスはしないぞ、と注意と反省をしていないのです。
 例えば英語で簡単な例を挙げてみましょうか。中1の2学期段階の問題です。

(問A)次の文を疑問文にせよ。
    Your aunt has some sisters.
(正)  Does your aunt have any sisters ?
(誤)1. Does your aunt have some sisters ?  
   2. Do your aunt have some sisters ?
   3. Is your aunt has some sisters ?

 まだ間違い例はあるのですが、大体上の3つとして考えます。予測するに、定期テストで英語が80点以上取れる生徒は、正解を書くでしょう。次に、誤1ですが、疑問文、否定文ではsomeはanyに転換するのをミスしてるわけですが、この生徒は70点台(72点を80点に上げる為には? の生徒に入る)になるのでは。誤2は、主語の確認(3人称・単数)が出来ておらず、またsomeのままで2箇所も間違えてるわけで、60点以下でしょう、重症です。また誤3の生徒は、英語がまったく理解できていません、40点が取れるかどうか。

 では、上の問題を英作にした場合、どうなるか。
(問B)「あなたのおばさんには何人かの姉妹がいますか。」
(正)  Does your aunt have any sisters ?
(誤)1. Does your aunt have many sisters ? 
   2. How many sisters does your aunt have ?

 問Aで正解した者しか当然この英作は出来ないわけで、その正答率を30%ぐらいとしますと、問Bでは、その中の半分は誤1ないし2をします。誤1はanyとmany の区別がついていないわけで、また誤2は、「あなたのおばさんには何人の姉妹がいますか。」と読み間違えたか、或いは「何人かの」と「何人の」の、日本語の意味するところがわかっていないわけです。

 つまり、15%ぐらいの生徒しか上の英作は出来ない。このレベルになると90点以上は取れるでしょうね。「英作ができて初めて、その文法がわかったことになる」と、塾生にはくどいほど言ってますし、そのために徹底した指導と問題演習その他、細かいチェックを行います。繰り返し間違うので、繰り返し教えます。それでもなんとかここへ到達する生徒は、割合としては高いけども、半数ぐらいでしょうか。

 しかしですね、問題はここで終わったわけではなく、そのあとにあるんです。どういうことかと言いますと、上の例は定期テストの点とそのパーセントを書いたものであって、もう一つ大事なのは実力でしょう。上記の問題に関しても、本当にわかって完全に身についているのは、10%以下に落ち込みます。例えば半年後の実力テストがあるとすれば、狭い範囲の定期テストで出来ていても、習った全範囲から出題される実力テストの段階になると、忘れてしまったり、ミスをしてしまう生徒が、普段90点近く取っている生徒の中にも半数近く出てくるからです。

 ですから、平常の定期テストで例えば英語で90点以上取っていて、英語が得意だと思ってる生徒の中にも、実力テストになると70点台になる生徒と、90点台をキープする生徒の両方がいるということを、敢えて申し上げておきます。(ここで少し宣伝、申し訳ありません。このギャップをなくす為に、即ち本物の実力を養成するために、私の数・英問題集は作られてあります。
              参照URL: http://www.e-juku1st.com/mondaiconcept.htm )

 話が実力の問題に移りましたので、元に戻しますが、someとanyの転換など、英語には生徒がミスをするポイント、箇所は、何十、いや中3の最終まで進むと何百もあるわけで、上の問題例はそれの中のほん一例にしか過ぎない。それでも原因を突き止めると、生徒により様々な誤りや問題点が浮かび挙がってく
る。

 これは何も英語に限ったことではなく、数学も国語も理科、社会についてもその種類、質は違うものの多く散在するわけで、根本的には成績アップの源は普段の学習とそのしかた、質・量にあるのはいうまでもないのですが、テスト後の見直し、反省も、次に繋ぐためにはどうしても重要な作業であることを是非とも意識してもらいたい。

 それは、テスト結果を単に眺めてるような姿勢では頭に入るものではないということ、間違った、あるいはミスった問題をもう一度ノートに書き写してやり直すくらいのことをせねば、本当には頭に残らないということを、中学生なら自覚せねばいけません。またそれが出来れば、72点を80点に上げることは容易でしょう。

「テストが戻ってきたら、どうする?!」で、話してまいりましたが、関連することでもう一つ述べますと、「テストが終わって、どうだった?」というのがあります。

 この問いを発すると、全てに当て嵌まるわけではありませんが、概ね次のような現象にぶつかります。
 生徒A「まあまあ、出来たと思います」
 生徒B「○○と△△を間違ってしまって・・・」

 これは生徒の、テストに対する出来不出来の捉え方ですが、生徒Aは0点から100点に向かって、各問題の積み算をアバウトにやった印象を言ってるのであり、細かい自己分析はありません。それに対し生徒Bは、100点から減点する引き算志向で、事後処理が緻密というか反省をしています。
 結果は生徒Aは74点、生徒Bは92点、なんてケースは、結構多いですね。
 
 この前も、次のようなことがありました。生徒Cが言いました。
「今回、数学がバッチリ。他のはわかんないけど、数学は自信がある」
 生徒D。少し首を傾げて、頼りなさそうに、
「国語がどうも・・・」

 結果を書いて置くと。
 生徒C「数-76,英-64,国-57,理-65,社-67,合計331」
 生徒D「数-100,英-97,国-76,理-96,社-95,合計464」

 もちろん生徒のタイプ、性格によって一概にこうだと、決め付けるわけでもないし、生徒Cも本人の力なりよく頑張っているんです。ただ、もう少し出来て欲しかった。 

 テストの点数は習ったことをどれだけ理解し、覚えてるかの一つの目安、指標にすぎません。誰でも90点以上を取れるわけでもないけど、少なくとも能力、それ以上に、努力に見合う点を取ってもらいたい。それには、努力を中途半端に終わらせないで、日常の学習のつめ、テスト後のつめをしっかり行う習慣を身に付けることが、何より大事と思います。