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 先生の教材の英語、数学とも通年用の分ですが、いつぐらいまでにすべて終わらせて入試対策用の問題集はいつぐらいから本格的にやり始めるのがよいのでしょうか。まあ早ければ早いほうがよいとは思うのですが。あと、過去問というのはどの程度役にたつものなのでしょうか。<S様>

ふーむ・・・、今回のメールの内容にはすこし愕かされました。

しかし、それは後回しにしてまずは。

中2学年末テストの結果から。
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国語 94 数学 88 理科 80 社会 94 英語 90
となりました。(やはり数学がいまいちです。)

理科は今回範囲が電気だったのですが、なんだか急激に難しくなったようで
入試レベルの問題がたくさんでたようです。理科もそろそろ先生の問題集を
やらないといけないようです。

学校の定期テストはレベル感がその時々の
先生の気まぐれというかバラバラで本当に対策が難しいです。
英語も教科書のなかから全く出ずに長文がたくさん出たようです。

気のせいかもしれませんが子供を挟んで塾や親 対 学校の先生との知恵比べと
いうか、意地の張り合いのような感じになっています。
実力テストのほうがある意味やりやすいですよね。

数学は最近気がついたのですが、やはり難関中学受験用の参考書から出題されて
いるのを発見しましたので、最近ボチボチそちらをやらせていますが、
絶望的にサッパリできません。小学校でほとんど勉強してないので
そもそも公約数やら公倍数なんて・・?な状態に陥っています。
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合計点446点ですね。各教科の平均点や学年順位がどのようなものであったのか、その辺がすこし知りたかったところですが・・・。

得意な理科がこの点数とは、本人もあれっと思ったかもしれません。その原因としては、わたしが想像するのは二点。

ひとつは、この電気の単元をこれまでと同じような勉強のしかたとテスト対策で臨んだこと。

この電気の単元は、中3のイオンの問題と並んで、中学生にとってはけっこうややこしく、成績も非常に悪い単元でありますね。

この電気の分野は、演習不足による結果、理解の深さが足りていなかったのではないか、と。

もうひとつは、テストで出た問題のレベル。これがすこし高かったようにも想われます。

電気の問題パターンに習熟しておらず、ワークレベルで理解と演習をしていたのかなとも想像しますし、出題側が入試問題(?)から出した問題への対応力をふだんのなかであまり勉強してこなかったのかもしれません・・・。

わたしの理科の問題集で、Aの部分をやったとのことですが、それだけではまだ演習が足りず、確実にかつ深く実力をつけるためには、連続してBもテスト対策もやることをお勧めしますし、またそれができていれば、本人の力からいって95点前後はとれていたのではないでしょうか?

中3になれば、この勉強の進め方をできればやってほしいと思っております。

国語も社会は、よくできましたね。英語も出題形式からしてまずまずいいかなと思いますし、数学もそれほど気にすることもないか?・・・と。

それよりもむしろ、
「数学は最近気がついたのですが、やはり難関中学受験用の参考書から出題されているのを発見しましたので、最近ボチボチそちらをやらせていますが、絶望的にサッパリできません。小学校でほとんど勉強してないのでそもそも公約数やら公倍数なんて・・?な状態に陥っています。」
が、気になります。

わたしから視るに、これは学校側のテストの出題形式に、すこし振り回されているように感じます。

たしかにそうした問題に対応しようとして力をつける勉強をするのは悪くはないのですが、それができないことを悲観する必要はまったくないかと思います。

もちろん基礎的なことを知っていない場合、身につけるべきですが、時期的にもうすぐ中3を迎えるのですから、いますべきことを、そしてこれから大切なことに目を向けて勉強をしてゆくべきかと、わたしは考えます。

そのために、質問とアドバイスがひとつずつあります。

ご購入いただいた「算数の図形教室<B>」は、もうお済みですか?

済んでいるのならいつ、どのくらいの期間でやったのか、そして本人の手ごたえなど、できればお教えください。

兵庫県の過去問をご購入され、数学の5年間分くらいの問題を実際にすることはまだまだないのですが、どういう問題が出ているかを目で実際よく見てください。

そうすれば、中学数学で何が大事かを、そして高校入試では何の力を問われているのかを、そして、これからどういうことに注意して勉強をしていくのかなどが、実感をもってご理解できるのではないかなと思っております。

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塾は塾で春期講習と銘打って春休み中、毎日因数分解と現在完了形をやるそうな
のですが、それでは自分の勉強をやるのが時間的に無理なので、結局適当な理由
をつけて退塾させていただくことにしました。

いよいよ受験というときに小学校の問題をやるために(だけではありませんが)塾
をやめるのもアホみたいですが、よく考えると結局はほとんど先生の問題集を使
って自分で勉強しているので、塾に長時間拘束されないほうが先日購入させてい
ただいた問題集もどんどん進むかなあと思っています。

で、昨日一日がかりで先生の問題集の多項式のA と理科の電気の部分を終わらせ
たのですが、数学は急激に難しくなりますね。本気でやらないと大変なことにな
りそうです。
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退塾とは、思い切っての決断ですね。メールを拝見して、驚きました。

いろいろ考えたあとでのご判断でしょうから、わたしからこの度のご決断に口を挟むことは控えるべきだと考えております。そして、三林様のお考えを尊重したいと思います。

数学も英語も中3になると、その内容はこれまでと較べ、たしかにむつかしくなってきます。そして、数学や英語などは、教科書や授業レベルの知識の裏に、隠された(?)応用の力を問う問題が数多くあります。

これは下のご質問と関連しますので、続きはあとで。

さて、ご質問につきまして。
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先生の教材の英語、数学とも通年用の分ですが、いつぐらいまでにすべて終わら
せて入試対策用の問題集はいつぐらいから本格的にやり始めるのがよいのでしょ
うか。まあ早ければ早いほうがよいとは思うのですが。
あと、過去問というのはどの程度役にたつものなのでしょうか。
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初めのご質問について。

中3生なら誰でもまず、中2までの学習単元に較べ中3の単元は、基本的に習う項目が多いこと、かつより難しいことがあり、いままでやってきたようなスピードや学習時間では当然、計画するようには、また思うようには進めてはいけないという事実があります。

さらに、わたしの問題集は、市販の問題集のような構成ではなく、中3課程の内容と、それまでの復習も要所要所入っており、かつ入試に向けた応用問題とそれを解く考え方などもかなり組み込んで作ってあります。

それゆえ、終えるのに時間は、ふつうの倍近くかかってもおかしくはありません。また塾で教えた際は、英語は10月下旬、数学は12月上旬までかかってました。

途中にテスト対策があるでしょう。実力テスト対策も2学期はとくにありますね。夏休みの多くをこの中3課程の学習に充てても、これくらいかかるのです。

あと、理科と社会の1,2年の復習をどうされるのか、わたしとしては夏休み明けの実力テストに備えて、そしてそこでいい点数をとるためにも1回目の復習はぜひそれまでにするほうがいいかと考えますが、もし実行するなら、その時間の確保もほんとに必要です。

以上のことを踏まえて、そして自学自習で進めていけるのですから、夏休みいっぱいまでかけて、ひとつのやり終える期間として計画を立てられたらいいかなと思っております。

数・英の入試対策用の問題集に入るのは、それ以降でじゅうぶんです。また上記のことがずれて、10月以降でも特別問題はありません。

なお、これを書くにおいて、ご購入いただいた問題集(中3関係はかなり多くご購入いただきました)をしらべましたところ、数学の「入試図形問題の攻略Version4」がまだ含まれていませんでした。

まったくの蛇足ながら、何やらお節介のようでたいへん恐縮でですが、公立トップ高受験生の殆どがこの問題集を活用して過去勉強してきていますので、そしてわたしもこれだけは外してももらいたくない問題集であると思っておりますので、時期がまた来ればご検討いただければと考えている次第です。

「あと、過去問というのはどの程度役にたつものなのでしょうか。」

まず理科に関してですが、「<新版>入試理科の攻略」のなかには、上記の問題内容とその対策がたくさん入っています。よって、繰り返しの勉強をする以外は、過去問にあたればそれで理科の入試対策はじゅうぶんであります。

どの程度役立つかというよりは、入試対策の勉強で3か年から5か年ぶんの過去問にあたるのは常識といいますか、だれもがやらねばならない勉強の常道ですね。

各県には必ず入試問題の癖があります。それで出題傾向もわかりますし、何点とらねばならないのかも、またどこがまだ点数が足りないのか、どこをさらに詳しく深く勉強を補っていく必要があるのかも、さらに本番での時間配分も身をもって体験、確認することも欠かせませんし、これらすべてが重要であります。