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 本人も先生のコメントにうなずきわかったようです。井の中の蛙ですね。変なプライドもあったのかもしれません。先生の問題集を。基礎からやりたいと申しておりますが今、Z会をやっています。それでも構わないでしょうか?ご意見をお聞かせ下さい。<A様>

インターネットを通じて拝見させて頂きました。先生のような塾が群馬県にもあればと残念です。息子は現在、中学二年です。中学入試を経験し東京、埼玉の私立を受験しました。第一志望に届かず私立はあきらめたようです。(その辺が少し頑固です。)

現在公立中学ですが内申点はひどいものです。(頑固さが所以かもしれません)遠方の先生でも聞いたことくらいはあると存じますが群馬県の最高峰(笑)高崎高校から歩いて5分の好立地に住んでいます。

模試(Z会、群馬県統一テスト?)では常に65前後ですので楽勝かと思っていましたが、主要5教科は3のみ他教科は2と1(音楽)で入試の配点が1:1 これでは到底無理と早々にあきらめました。(息子は最初から私立希望で先生の喜びそうな事を言って成績上げる奴等は最低だと、実力で勝負しろ!と言っていました) そんなことがあって一ヶ月やる気をなくしてしまい遊び呆けていましたところ実力テストがありました。

一年の復習です。各科平均が40前後、英語は60くらいでしたか、本人の点数は国語55点数学70点英語50点理科65点社会50点と本人はショックな内容だったようです。特に英語、数学。理科は得意科目だったので何と言えばよいかと思案していた矢先の出会いでした。

本人も先生のコメントにうなずきわかったようです。井の中の蛙ですね。変なプライドもあったのかもしれません。先生の問題集を。基礎からやりたいと申しておりますが今、Z会をやっています。それでも構わないでしょうか?ご意見をお聞かせ下さい。

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成績から勉強のしかた、心構えまで、いろいろと問題提起や指摘させていただきたい点は多々ありますが、中2最初の実力テストでショックを味わい自分の至らぬところも見えてきたようなので、今回はあくまで成績だけに限定して書かせていただきます。

実力テスト(1年の復習)の結果。
「各科平均が40前後、英語は60くらい。
本人の点数は、国語55点、数学70点、英語50点、理科65点、社会50点。特に英語、数学 理科は得意科目だったとのこと。」

この時期の実力テストにしては平均点が、4教科40点前後、英語は60点くらいなら、かなり難しめ(しかしこれが妥当ですが)に作られているかと思います。

まず合計でみて、平均点260点ぐらいとしてそれに対し、本人の点数は290点。

厳しい観方になりますが、まだまだこの中2段階のテストなら、実力が本当にある生徒なら450点以上は取っているでしょう。400点でもその学力にまだまだ穴がたくさんある、あるいは5教科のなかで実力のばらつきに問題点がある判断するわけですが、290点というのは、模試の偏差値(これがいつまでのものかにもよりますが)からみてもまったくおかしいわけで、しかしそれを真摯に認めねばならないわけで、大いに反省するところがあるかと想われます。

次に個別にみると、問題はさらに明瞭ですね。
そもそも実力なるものは、公立中学の場合はとくに、平均点に対し何点上とか下とかで測ること自体レベルを下げたみかたになり、あくまで100点満点に対し何点取っているのか、取れているかが、その実力をより正しくみる方法かと考えています。

が、それでも平均点も参考にしつつ2つの視点でみると、まずおおいに気になるのは英語。平均点以下の50点は、1年の英語の基礎がとんでもなくできていない、おそらく頭の勉強だけで身体まで染み込んだ勉強ができていない、実力がほとんど形成されていない、そのような勉強を続けてきたことはあきらかですね。

得意といえるのが本人も客観的にみても90点以上を指すとするなら、数学も理科も点数にはかなり開きあり、まだそこまでの知識と学力を身につけていないのはとても残念なことです。

国語と社会も実力的には、まだまだ問題点はありそうです。

「先生の問題集を、基礎からやりたいと申しておりますが今、Z会をやっています。それでも構わないでしょうか?」

気分を害されることをあえて書くかもしれませんが、その点はなにとぞお許しを。

ここまで実力を伴わない(?)勉強をしてきた原因はなんですか? 気持の面は除きあくまで学習の作業の面で大雑把にいいますと、地道にコツコツ豊富な演習して身につける勉強ではなく、頭だけの理解と軽い暗記で勉強してきたのではないかと推います。その学習材料の大きなひとつして、Z会があるのかもしれませんね。

このいまの力では、一から出直す気持と行動がなにより望まれるでしょう。それにはあれもこれもではなく、身の丈にあった学習と学習材料が必要です。Z会をやって本当に勉強に活かせる公立中学生は、10人に1人もいないのではないでしょうか? 公立トップ校に進学できた生徒で考えても、実際にはおそらく半数にも満たないでしょう。

ではわたしの問題集を使えば楽に勉強できるかといえば、決してそうではありません。難しいこともありませんが、やさしいこともありません。むしろ困難でしんどいです。しかしそれを経験して、乗り越えて、ほんものの実力は形成されるものかと考えています。学年で2,3番とか10以内の生徒とかトップクラスの生徒もありがたいことにけっこう利用されていますが、実力がまだまだ足りない生徒もその利用科目はまちまちながら、目的に合わせて多く利用されているのが現状です。

以上、ご検討のひとつの材料になればさいわいです。