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  高校入試でターイセツなこと、って何だ?!
§16 社会について思うこと VOL.2
<「地理」は地図帳に尽きる!!>

 前回書きました。「入試は5教科です。数学の点も社会の点も公立高校の入試では同じ比重です。」と。中1の場合、殆どの生徒、親は英語と数学に目と関心がゆくのですが、それは当然のこととして、本当にできる子というものは理科と社会もしっかり出来てるものです。

 よくあるケースですが、数・英はかなり成績がいいのに、国語が普通、理科、社会がさっぱりという生徒が。あるいは塾の学力テストなどで、英・数・国3教科の偏差値がとてもいいのに(通常はこれですね)、理・社を加えた5教科の偏差値となると急にがたっと成績が下がる生徒が。この原因は明らかなように理・社の実力不足です。

 どちらか一方が秀でていればそれほど下がることはないのですが、大事なことは、何度もいってますが公立高校は5教科のテストということです。3教科じゃありません! よって、たとえ英・数・国がよく出来ても、理・社の力が弱ければ希望する高校は受けられない、ということになりますね。

 また、更に油断なく目を光らせば、理・社の定期テストの点数をそのまま鵜呑みには出来ないという事実、即ち実力との隔たりがあるという現象を、頭に入れて置かなければなりません。では、どうすれば本物の実力をつけながら勉強していくことが出来るのか? それについて考えてみたいと思います。

 前回次のように書いています。
――あくまで「勉強の中だけの知識」では忘れるのも当然、実力がないのも無理はない話になりますね。このことは社会にとどまらず理科にも言えることです。こう見てくると、社会を単に暗記科目と片付けて、また適当な勉強時間だけで狭い知識の範囲で学習していると、実力がさっぱりつかない・・・――と。

 この逆をすることです。
★「地理」について、具体的な勉強のしかたのアドバイス―――――――

●「地図帳」を見る、活用する!
●テレビの旅番組、旅行記、NHKの番組などを見れば。
●新聞の世界の出来事の欄を読む。
●世界地図・日本地図を自分で作る!
●自分に合った問題集をする。

○「地図帳」を見る、活用する!について。
 実際、これだけでも十分なくらい、地理の情報と知識の宝庫です。
 都市はいろいろあるは、川、山脈、平野は世界中にあるは、経線は載ってるは、緯線は走ってるは、これがヨーロッパに行くと、地中海に日本は沈むは、北緯40度の緯線が日本では秋田を通ってるが、ヨーロッパではローマの下、イベリア半島の真ん中を通ってることがわかるは、フランスのパリがどこにあり、セーヌ川が流れてるは、リヨン、ボルドーがあり、マルセーヌが地中海に面してるは、面積が55万平方キロメートルあり、農業国で小麦の輸出は盛んだし、そんなことが一杯載ってる。(因みに私の中学時代は、ローヌ川、ガロンヌ川、ジロンド川、ロワール川などまで、関係ないけど覚えてしまった)

 地図と地図の間のページには資料があり、気候や風土、農産物、鉱産資源の表やグラフがあり、また世界で長い川の順位とか、バイカル湖の水深が1500m以上で一番湖の中で深いとか、チチカカ湖が一番高いところにあるとか、人口1000万以上の都市が上海、カルカッタなどもそうであるとか、円グラフがあり、日本に輸入してる鉄鉱石の相手国が、オーストラリア、ブラジル、
インドの順位だとか、こんなこととても入試では大事なことなんだけど、当たり前みたいに覚えてしまう。

 見たところ、捜した箇所等、どしどし赤鉛筆で印をし、青や黒、緑なども気ままに使って塗りつぶしたり、地図帳がびっしり汚れてしまうほど接すれば、それは知識なんだけど、頭から体に沁みこんでしまって、1年経とうが2年経とうが忘れない! 

 座右の書として、地図帳を自分の机、寝床の横なんかに置いてしょっちゅう見たり、調べたりすれば、不思議なことに出会うし、新しいことも発見するだろう。そんな勉強をして欲しいと思う。

○テレビの旅番組、旅行記、NHKの などを見れば、について。
 「予め知ってる」ということは、学習する上においてとても大切なことなんですね。それはどんなことでもよいし、表面的なことでも部分的なことでもよい。まっさらで新しいことを知るより、既にどこかで見聞きしたことを教科書で習うと、より深く知るし、また知ろうとする。そして興味もわくというものです。

 これが現実の生徒の話をすると、驚くほど物事を知らない。へたすりゃあ、エジプトのピラミッドも知らないんじゃないかな。こんなこと中学生になって習うことじゃないんじゃない?! 勝手にどこかで(テレビ、新聞、雑誌など)知っていて当たり前でしょう。

 テレビなどでインドの旅物語、ドキュメントなどを見れば、その人口の多さ、貧しい人々の多さに驚くであろうし、寺院周りをしてれば、ヒンズー教を信仰してるのもわかるし、牛が聖なる動物と崇めてるのも目にする。ガンジス川で斎戒沐浴する姿を目にするし、聖地ベナレスという名も耳にするだろう。女性がサリーを身につけてるのもわかる。こんなのが入試でも出る問題だが、それ
を知らない受験生の多いこと、また問題集やペーパーで教えねばならないなんて、オカシイと思いますが・・・

 例えば今日の新聞<日曜日>(3月18日)を今持ってきた。テレビ番組の欄を見る。地理と直接、間接関係する番組をランダムに列挙すると、

 1「新アジア発見」(NHK)2「世界ウルルン滞在記」(4ch)3「情熱大陸」(4ch)4「世界遺産」(4ch)5「地球号」(6ch)6「遥かなるコンロン山脈・幻の山に登る」(6ch 特番)7「爆笑!アドベンチャー片岡鶴太郎・動物の楽園アフリカでマサイの戦士になる!?」(6ch特番)  <注:いまではちょっと古くなってしまったが・・・>

 勉強から離れたところで、雑学をしておくことは重要ですね。できるだけそんな番組を見る機会を増やすことですね。

○新聞の世界の出来事の欄を読む、について。
 これはテレビと違い、単に見るという行為ではなく、読むという行為で、その内容や記述の難しさで、中学生にとってはややこしいかもしれませんね。ただ何でも最初は「見えない」からややこしいものです。パソコンも同様。諦めずにわかるところを繰り返し見ていけば、次第に見えてくるものです。我慢と根気がいるかも。

○世界地図・日本地図を自分で作る!について。
 この学習方法はとても役に立つし、深く「地理」を見る目を養います! 私も中学の時は、先生からいい勉強のしかたというこで勧められるままやりました。実際その通りしたのは極わずかでしたが、あとあと大いに役にたったと自信をもって言えます。

 確かにややこしく、時間もかかり難しい作業ですが、作る喜びもあります。そして何より、強制ではないので自分の好きなように工夫して作れるし、正確に作ろうとすると、何度も地図と睨めっこをすることになり、それこそ自然に覚えてしまう結果になります。これは時間がかかり、気も入ってるのでなかなか忘れるものではありません。

 作成した地図を自分の部屋に張り、時折眺めてると、それだけでも記憶は確固としたものになるでしょう。

○自分に合った問題集をする、について。
 テスト前にするのではなく、ある程度のまとまり、分野で、自己確認の意味でするのがいいですね。どこが重要で、何が問われるのか、記述ではどういったことをまとめるのか、といったことを考えさせられるし、それより何よりもいい刺激になりますね。記憶にメリハリが出来るし、ポイントを掴む目が養われると思う。

 テスト対策にはもう一冊用意して、二冊の使い分けをすればなおいいですね