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§44<実力テストの受け方について NO.2>
◎<英語について>
今回は実力テストの「英語」について、その受け方の問題点と改善点を少し述べてみようと思います。
英語のテスト問題は、平常の実力テストに措いては単語、語彙関係(発音、
アクセント、イディオム・・)の基本、文法の単独問題(穴埋め、書き換え、
問答、正誤、同意文・・)、長文問題、そして英作と、4つぐらいに大別され
るわけですが、まず注意しておきたいのはその解く順番です。
中1段階では内容も薄く量も少ないことから、時間が余ってしまうケースが
多いのですが、中2の後半から中3になるとそれなりに習った量が増えているわ
けですから、長文も含めいろいろな問題がその中に詰め込まれて構成されてい
る。数学ほどではないにしても、生徒によっては時間一杯かかってしまうケー
スが出てくるのです。
解く順番は、直ぐ出来る問題から手をつけていくこと、ですね。長文は後回
し。これが鉄則です。何でこんな当たり前のことをわざわざ書くのかといえば、
書いてるわたしも不思議なんですが、殆どの生徒が1番から順番に問題を解い
ていくからです。
テストの構成によって違うのですが、各都道府県の公立入試に対応した、即
ち類似した模擬テストと違って、一般の学力テストでは、たとえば1番に発音、
アクセントなどの語彙問題、2番に単語力や会話など簡単に問う問題、3番、
4番にまあそれほど長くはありませんが長文問題、5、6番に文法単独問題、
そして最後の7番に英作問題等で構成されてるケースが多いわけです。
当然の如く生徒は、3番、4番の長文問題に時間を費やすというか、鉛筆の
動きが止まって考え込んでいる。英語の総合力が問われ、読解力と基本的な文
法に根ざした表現力が必要になる部分ですね。しかし、悩んで苦しんで書いた
答えが全てあってるといいんだけど、現実はそうではない。英語がかなりでき
る生徒もどこか間違えており、この部分での全問正解なんてあまり見たことが
ない。
英語の力のない生徒は、書いてもぼろぼろに間違ってるか、解答欄が空白の
ままになってることが多い。偏差値が60くらいのまあまあ英語ができる生徒も、
ここでの安易なミス、読解の至らなさ、ほんとうにしっかりした文法力を持っ
て長文を読みこなす力が、まだまだ足りないことを露呈している場合が殆どだ。
そんな姿を見ていると、「おいおい、時間は大丈夫かよ。まだ5,6,7番が残
ってるぞ。残り15(or10)分で、できるのかよ?!・・・」と、言いたくなる。
そんなときは何とか間に合わせて最後まで書くのだけど、当然問題の処理の仕
方は粗いわけで、それより更に悪いケースになると、最後までできていない。
時間が終了して後からみると、ああこれはできていたなあ、とがっくり。
ごく一部の生徒がそういうテストの受け方ならわかるんだけど、また注意を
すれば済むのですが、ごく一部の生徒が順番通り解かず、すぐできそうな問題
から手をつけていくという、この反対の現象には、いまどきの中学生は、一体
何を考えてるんだと思いたくなります。そもそもこれまで何回テストなるもの
を受けてきたのか?!
たとえば上記の問題構成では、1,2番をやり、5,6番と7番(英作でできそう
でないのは後回し)を丁寧に解き、そして3,4番の長文にじっくり取り組むべ
きではないですか?(当たり前なことを書いてますね)そして、見直しの時間
を必ず作らねばなりません。
この問題形式は、程度の差はあれ私立高校の入試問題にも共通しており、長
文2問以外の、語彙や文法問題から解いていくのは鉄則です。このやりかたは
ほんとに大事ですから、普段から絶えずテストでその呼吸を体得していかねば、
一体どこで覚えるのですか?! 中3の入試近くになり、私立の過去問を解き
出して、「えーっ、こんなに問題が多いのかよ?! これじゃあ、時間が足り
ないよ」と、嘆いた生徒に、「易しい問題から解くんだ」よと、口でいくらア
ドバイスしても、そんなに生徒は直ぐ実行できない。
それは、まるで海の上で大きな船が急に針路を変えることができないのに似
て、軌跡を修正するにはゆっくり時間がかかるのですよ。平生の中の勉強の作
業で、たとえば英語の疑問文では、?マークをつける、というごく単純で基本
的なことを、平均的な生徒に何回言わねば完全に覚えないか、ご存知でしょう
か? 3年間なら悠に100回以上は軽く超えます。即ち、100回以上も同じミス
をしているわけです。
恐らくもっと多いのですが、中3にもなってまだこのミスをする生徒がたまに
いるわけで、「おまえにはもう、言い草臥れたよ・・・。たまには学校の先生
に直してもらえっ!」と、暴言とも悲鳴ともいえぬ疲れた声で、怒鳴ってしま
うことがあるのです。気を長くしなければいけませんが、100回は軽く超える
この単純なミスに、即ち、それを見つけてはいちいち指摘して直させるわたし
の神経は持ちません。
このように、ほんの小さなことでも教えきるということは大変な場合があり、
その問題の大小を問わず、科目を問わず、間違いや問題点は無数に転がってい
るのです。これが勉強面での、現在の公立中学の平均的姿です。ですから、テ
ストの受け方一つをとっても、何度も言わねば全員に徹底せず、ああ、そうな
んだ、とほんとうに気付くまで時間がかかるのです。
自分ひとりで頑張ってる生徒で、もし同じようにテストで1番から順番に解
いていくのを習慣化してるなら、是非参考にして下さい。結果、7,8点は違っ
てくると思いますよ。数学のところで書きましたが、英語も実力テストとなる
と、平均点は数学より5点くらいましな55点前後です。
いつもの範囲の指定された、文法的に何が出るかがわかってるテストで、70
点〜75点くらい取ってる生徒の点数です。つまり、実力テストになると15点〜
20点は下がるのが現実ですね。その中身の問題点はここで論及するつもりはあ
りませんが、もう少し実力をしっかりしてもらいたいと思います。
公立高校の入試に真似た形式なら大きく違うところですが、業者使用の学力
テストではなく学校での一般の実力テストで言うならば、全体に占める長文の
割合は、いいところ3割くらいです(まったく異なる形式ならお許しください)。
仮にこれで考えますと、平常の定期テストで80点前後の生徒は,長文以外の70
点で×0.8 の56点、長文で×0.5 としても15点、計71点は取れる。平常点が90
点以上ある生徒は、70点×0.9 の72点、長文で×0.7
としても21点、計83点は
取れる勘定になる。
もちろんこれは机上の計算上のことであり、ある程度の確固とした文法力が
なければ成り立ちません。成り立ちにくいことは誰よりも深く知ってるつもり
です。ですが、実力テストにおける解き方、そのポイントの置き方、攻め方に
工夫というか、また、自分の力量というもの念頭に措いて臨むなら、闇雲に解
いていくよりはもう少しましな点が取れる、と思うのです。
人は、制限時間を設けられた中で何かを達成しなければならない、と課せら
れると、途中で躓くと誰しも焦りが生じる。焦ると却ってよくない結果に陥る
のは、これまた誰しも知っている。では、躓くところを予測して、後回しにし
てはどうか?! 避けて通ればどうか?! これは小さな知恵ですね。でも、
恐ろしいほど生徒はこれを知らない。
自分の力で出来る問題を着実にするということは、先にするということであ
り、ややこしそうに思える問題は後に回しにすることに他ならない。そうすれ
ば、余裕を持ってじっくり取り組めるとともに、焦りもあまり生じないで済む。
これは他の教科にもいえるし、私立入試についてはなおさら大事なノウハウで
すね。
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